中国の吉利控股集団傘下のボルボ・カーズは、電気自動車(EV)用バッテリーを開発するため、スウェーデンのバッテリーメーカー、ノースヴォルトと合弁会社(JV)を設立する。折半出資のJVは、2022年にスウェーデンに持続可能な自動車用バッテリーの研究開発(R&D)センターを開設し、2026年には年間生産能力が50ギガワット時(GWh)に達する工場を建設する予定だ。この新しいバッテリーは、ボルボとポールスターの次世代EVの動力源となり、2040年までに気候変動に対する中立性を達成するというボルボの計画をサポートする。さらに、ボルボとノースヴォルトが計画する新工場は、100%の再生可能エネルギーを利用する。
この新しいパートナーシップは、温室効果ガス(GHG)排出量の削減を目指す自動車業界の電動化の流れに沿ったものだ。多くの自動車メーカーがEVの開発と生産を加速させる計画を発表している。例えば、フォード[F:US]は5月26日、EVへの投資を2025年までに300億ドルに拡大する計画を説明し、2030年までに世界販売台数の40%をすべて電気自動車にすると予測した。同様に、GM [GM:US]は6月16日、2025年までに電気自動車と自律走行車への投資を350億ドルに引き上げると発表した。フォードやGMよりも野心的な計画で、ボルボは2030年までに全車両を電気自動車に移行することを目指している。さらに同社は、電動化だけでは十分でないことを認識し、事業、製造プロセス、サプライチェーン全体で温室効果ガス排出量の削減に取り組んでいる。
このJVは、ボルボにとっても、吉利控股集団傘下のもうひとつの系列会社である吉利汽車[0175:HK]にとっても、EVへの初めての投資とは言い難い。両社は今年、EV開発の分野で複数のプロジェクトを発表している。今年初め、吉利汽車は電子機器メーカーのフォックスコン[2354:TW]やハイテク大手の百度[BIDU:US]と合弁会社を設立し、電気自動車や自律走行車の研究開発を加速させる計画を紹介した。その後、ボルボは3月、電気トラック用の充電プラットフォームを開発するため、世界的なEV充電ソフトウェア企業であるDriivzへの投資を発表した。同月、吉利汽車は中国国内のEV市場をターゲットに、20億人民元の高級EVブランドZeekrを立ち上げた。吉利汽車は2020年に132万台を販売する中国最大の乗用車メーカーだが、昨年の新エネルギー車(NEV)の販売台数は前年比40%近く減の6万8,000台だった。今回の相次ぐ投資と提携は、急成長するEV市場における自動車メーカーの移行努力を反映したものである。また、ボルボは3月2日、2025年からNEVモデルのみを生産し、50%のバッテリー電気自動車(BEV)を生産し、2030年には高級BEV企業となることを発表した。
情報源
https://finance.yahoo.com/news/volvo-car-northvolt-partner-europes-134356831.html
https://www.nasdaq.com/articles/ford-ramps-up-ev-spending-to-%2430b-shares-jump-8.6-2021-05-27
https://techcrunch.com/2021/03/23/chinese-automaker-geely-launches-luxury-ev-brand-zeekr/
https://www.volvogroup.com/en/news-and-media/news/2021/mar/news-3919001.html
https://group.volvocars.com/sustainability
https://finance.sina.com.cn/tech/2021-01-06/doc-iiznctkf0504486.shtml
