シンガポールのエネルギー市場庁(EMA)は、グリーンボンド、サステナブルボンド、トランジションボンドの発行を計画していると、15日付のストレーツ・タイムズ紙が報じた。この発行は、持続可能なインフラ開発プロジェクトに資金を提供するEMAの30億シンガポール・ドル(22.7億米ドル)のマルチカレンシー・ミディアム・ターム・ノート(MTN)プログラムの一環である。これはEMAにとって初の債券発行となり、発行で調達した資金はインフラや投資プロジェクトの資金調達、既存の借入金の借り換えなどに充てられる。このプログラムでは、自国通貨以外のグローバルな資金を活用する目的で、外国からの投資や外貨での資金調達も可能となる。
EMAは2022年3月、シンガポールのエネルギー安全保障や経済性を損なうことなく、2050年までに電力部門からの二酸化炭素排出量を正味ゼロにするという目標を設定した。今回の債券発行が成功すれば、EMAは公的資金を補強するために民間資金を活用しながら、再生可能エネルギーへの移行を進めることができる。EMA以外にも、シンガポール国家環境庁と国家水資源庁(PUB)は、それぞれ総合廃棄物管理施設と水再生プラントの資金調達のために、過去2年間にグリーンボンドを発行している。急成長するグリーンボンド市場を規制するため、シンガポールは2023年にグリーン分類法(環境的に持続可能な投資を定義する枠組み)を最終決定する予定だ。この枠組みでは、低炭素水素を利用した発電や天然ガスへの依存度を下げるプロジェクトがグリーンボンドで融資される可能性がある。
情報源
https://www.nea.gov.sg/corporate-functions/resources/medium-term-note-programme
