ノルウェーの政府系ファンドで世界最大の投資家の一人であるノルウェー銀行投資顧問(NBIM)の従業員が、男女差別の疑いで雇用主をオスロの裁判所に提訴していることが12日、ロイターの報道で明らかになった。NBIMでトレーディング分析部門を率いるエリザベス・ブル・ダエ氏は、中央銀行部門に対して1600万ノルウェークローネ(154万米ドル)の損害賠償を求めている。ブル・ダーエ氏は10年間、男性の同僚より給与が低く、また一部の男性の同僚から雑用を頼まれたとしている。中央銀行はこの主張を否定している。裁判では、ファンドのCEO、副CEO、CIO、中央銀行総裁を含む著名な証人が証言する。
現在、職場における男女平等と差別について国民的議論が行われているノルウェーでは、この事件が注視されている。問題の政府系ファンドは、正式名称をGovernment Pension Fund Globalといい、14億米ドル以上の資産を持つ世界最大のファンドである。同ファンドはジェンダーの多様性と平等を提唱しており、投資先企業の取締役会に少なくとも30%の女性代表を入れるよう働きかけている。最近の調査では、ノルウェーの女性の51%が職場でジェンダーに基づく差別やハラスメントを経験し、男性の17%が同様の経験をしたと報告している。裁判は数週間続く見込みで、さまざまな証人からの証言が行われる。
