日本の三菱商事 [8058:JP] と三井物産 [8031:JP] は、西オーストラリアの海底にある二酸化炭素回収・貯留(CCS)プロジェクトで提携すると、2月4日付の日経アジアが報じた。選定された海域はオーストラリアで最も海底ガス田が集中しており、プロジェクトは天然ガスがあった海底の隙間に二酸化炭素(CO2)を貯留するよう設計されている。操業開始は2030年の予定で、現地の工場から発生するCO2を回収し、パイプラインを通じて海底に送る。後の段階では、三菱と三井もCO2を海上輸送し、このプロジェクトに貯蔵する計画だ。このプロジェクトには他に、オーストラリアのエネルギー・グループであるウッドサイド・ペトロリアム社[WPL:AU]とイギリスの石油超大手BP社[BP:US]が参加しており、CCS分野のリーディング・カンパニーである。
オーストラリアを拠点とするGlobal CCS Instituteの報告によると、2021年現在、世界では135のCSSプロジェクトが開発中である。これらのプロジェクトの合計CSS能力は1億5,000万トンと推定され、これは5年前の2倍以上である。しかし、国際エネルギー機関(IEA)によれば、2050年までにネット・ゼロ・エミッションを達成するためには、世界はその年までに年間76億トンのCO2を回収する必要がある。この目標に合わせるため、日本のCSS能力は年間2億4,000万トンに達すると予想されているが、掘削費用だけでも170億ドル以上かかる。この費用を削減するため、日本はCCSへの参加を拡大することで、CSS分野のパイオニアに追いつくことを目指している。2022年1月、日本はインドネシアと、水素、アンモニア、CCSを含む脱炭素技術を共同開発するための協力覚書(MOC)に調印した。
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