ロイター通信が9月26日付で報じたところによると、オーストラリアのスコット・モリソン首相は、全国的な石炭の段階的廃止を確約しなかった。ワシントンで行われたサミット後のインタビューで、首相は排出削減計画はまだ計画中であり、化石燃料産業をすぐに撤退させることはないと述べた。オーストラリアのキース・ピット資源相は9月6日、世界的な需要の伸びを考えれば、石炭は2030年以降もオーストラリア経済に大きく貢献し続けるだろうと述べ、石炭の時代が終わるという報道は大げさだと指摘した。
オーストラリアは世界最大の石炭輸出国で、世界の年間総生産量の6%を占めている。同国は中国、インド、インドネシアに次ぐ第4位の生産国であり、国民一人当たりでは第3位の排出国である。9月24日、国際通貨基金(IMF)はオーストラリアに対し、ネット・ゼロ・エミッション達成の期限付き目標を設定するよう求めた。首相は以前、今世紀半ばまでにネット・ゼロを達成することが政府の関心事であると表明していたが、正式なコミットメントは発表されていない。
国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)が近づくにつれ、オーストラリアはネット・ゼロ目標を宣言するよう国際的な圧力が高まっている。首相は9月25日、国連総会での仮想演説で、11月のCOP26までに長期的な排出削減戦略を発表すると述べた。この演説では、技術を通じて気候変動と闘い、近隣の発展途上国も同じことができるよう支援するというオーストラリアの野心が強調された。しかし、ネット・ゼロに向けた国家的コミットメントを宣言するという期待には届かなかった。
情報源
https://www.canberratimes.com.au/story/7417243/government-hits-back-over-coal-phase-out/
